難聴者の妻に教えたい仕事

目安時間:約 14分

 

サイトの主旨

このサイトは、難聴者の妻の仕事探しをモデルにしています。おもな内容は、難聴者でもハンデを感じずにできる、WEBビジネスに関連した内容です。

 

難聴者の仕事

Chapter 1

 

わたし、

主婦47歳の現状

 

貯金もないし、生活苦なので難聴者だなんて甘えていられない。 

 

でも会話には不安があるので、できるだけ会話の少ない仕事を選んでいる。

 

そうなるとできる仕事は、体力勝負の労働系の仕事を掛けもちするしか見当たらない。

 

できる限り時給のいい、または歩合制の仕事を探しては面接に行き、職を転々としています。

 

「清掃」「集金」「検針」「配達」「工場派遣」・・・・

 

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できる限り高時給で、

会話の少ない仕事を選んでいます。

 

まもなく私は50歳になります。

 

年齢的にも体がキリキリと

悲鳴をあげています。  

 

でも働かなくちゃいけないのです。

 

今の仕事がいつまで続けられるかを心配しながら・・・・

 

 

 

 

理想の仕事

 

私の理想を書きました。

 

ハンデキャップのない仕事

どうしても会話を多く必要とする仕事は避けてしまいます。

 

会話をいっさい必要としない仕事が、難聴障害をもつ私の理想です。

 

聞こえているフリをしたり、笑顔をふりまいてごまかしたりするのって、すごくストレスが溜まるんです。

 

 

かけもち減で月収30万円

現在は4つから5つの仕事をかけもちして月収20万円を稼いでいます。

 

でも仕事をかけもつほど、月末月初は複数の仕事が重なるのでオーバーワークになります。

 

できることなら2つ以下の仕事で月収30万円を稼げたらと思っています。

 

 

47歳の主婦にやさしい仕事

気持ちは若くても、体は40代後半です。

 

労働系の仕事をかけもってバリバリできるのも、あと5年くらいではないかと思います。

 

そろそろ体を労わる仕事を選択する年齢だと考えています。

 

 

私の理想の仕事の極論です。

 

会話をいっさい必要とせず、

体力も、年齢も関係なく、

 

単独の仕事で、

 

月収30万円以上、

稼げる仕事

 

こんなに好条件の都合のよい仕事が現実にあるのかと思われるかも知れませんが、これが私の仕事に対する理想であって極論です。

 

 

 

 

私の働く理由

 

私が働く理由は、老後の備えではありません。

 

その理由のほとんどが、毎月の生活費と借金返済のためです。

 

生活費の穴埋めに使ったカードローンの残債(約200万円)

大学生2人分の教育ローンの残債(約300万円)

2人分の奨学金の残債(約2000万円)※現在は据えおき期間

住宅・マイカーローンの残債(約600万円)

家族5人の生活費(約18万円/月)※別居の子の仕送り込み

同居の親の介護費用

 

ご覧のとおり、借金の返済と教育費、生活費のためだけに仕事をしている状況です。

 

余裕資金で貯蓄をするお金なんてひとつもありません。

 

特に怖いのが、奨学金の返済です。

 

現在2人の子供たちは在学中なので返済は据えおきされていますが、卒業後には多額の返済が順次はじまります。

 

子供が就職しても返済できる金額ではないため、私たちも半額分は返済を助ける予定です。

 

歳を取るほど収入が必要になり、いつまでも余裕資金がつくれない現状なのです。

 

 

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5年後の未来予想

 

決して望んではいませんが、今の仕事をあと5年間続けていくなかで、起こりえる未来を予想してみました。

 

私には心配事があります。

 

それは難聴の度合いが年々、少しずつ悪くなっていることです。

 

し5年後、私の耳が完全に失聴してしまったら、今の仕事もできなくなってしまうでしょう。

 

私が失業して無職になると、家庭にさまざまな悪影響をおよぼすことは間違いありません。

 

借金が返済できなくなり、家庭が破綻

教育費が払えず、子供たちの夢を奪ってしまう

困窮のどん底、生活するのがやっとの人生

お金がなくて、身動きすら取れない日々

 

今はなんとかやり切れても、5年後の未来が私には予測できます。

 

家庭が破綻した5年後の未来を想像しただけで、背筋がゾッとします。

 

変わらなければ、

訪れる最悪の結末です。

 

変われば明るい未来がやってくるのでしょうか?

 

私には何をどうしたらよいのかわかりません。

 

 

 

 

断念した暗い過去

 

私は一度、教師を目指した過去があります。

 

学生時代には、母校で教育実習生として教べんをとったこともあります。

 

でもあと少しというところでした。

 

耳の聞こえに違和感があり、その後の検査で難聴だということが判明してからは、教師の夢をあきらめてしまいました。

 

理由は生徒との会話やコミュニケーションが困難だからです。

 

そして、教師の夢をあきらめた私は、障害者施設の職員として就職しました。

 

しかしそれも長続きしませんでした。

 

やはり、会話が困難なことで、職員間でのやり取りが上手くいかず退職しました。

 

 

難聴という障害が判明してから理容師学校に通ったこともあります。

 

理由は、ろうあ者は理容師の職につく人が多いからです。

 

実際に母がろうあ者で理容店を経営していた時期があったのも理由のひとつになっています。

 

理容師は会話がなくても仕事ができることを、幼い頃から知っていました。

 

理容師なら会話を必要としないで、安定した収入が見込めると思ったのです。

 

しかし理容師の夢もわずか1年たらずであきらめることになります。

 

学校の授業が聞き取れないのです。

 

私の入学した理容学校は、障害者の通う支援学校ではなく一般の専門学校でした。

 

結局、授業の内容が理解できず退学してしまいました。

 

これまで何度かは、難聴者であっても安定した収入と安定した仕事を探し挑戦してきました。

 

でも最後は、難聴という障害が足かせになり、いく度も断念してしまいました。

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そして数年が経ち、私にはできる仕事が限られていると思うようになり、今のパートタイムをかけもちするという結論にたどり着いたのです。 

 

本当は悔しいです。

 

難聴にならなければ、

こうはならなかったと・・・・

 

 

 

 

こころの中の反論

 

私には、こころの中で反論をすることがあります。

 

その反論は、耳が聞こえない理由を、稼げない理由にしたくないという反論です。

 

私は、これまで難聴だからという理由で何度も夢をあきらめてきました。

 

でもそれは自分に対する言い訳だと思うことがあります。

 

こころの中には、難聴に負けたくない気持ちもあるのです。

 

今は難聴者でもできる仕事を複数かけもちすることで、どうにか月収20万円を稼いでいます。

 

あの人は難聴だから仕事ができないなんて思われたくないのです。

 

 

また、難聴だから稼げないという理由で、子供たちの夢を奪いたくないという反論も持っています。

 

子供たちは大学に通っています。

 

自力で授業料を払い、ひとり暮らしができる余裕はないので、私と夫の収入と銀行からの借入れ、そして生姜基金で援助しています。 

 

親バカと思われるかもしれませんが、子供たちが卒業して、ひとり立ちするまでは援助してあげたいというのが親心です。

 

そのためには、何がなんでも働いて収入を増やさなくてはいけないのです。

 

希望は月収20万円ではなく、もっと条件の良い仕事を見つけて、収入を増やしたいという希望があります。

 

もし、私の月収が50万円あったら余裕もできると思います。

 

でも現実は、今の仕事量で限界を感じています。

 

労働系の仕事のかけもちでは限界があります。

 

 

 

 

 

難聴者にしかわからない憤り

 

難聴だから聞こえが悪いのです。

 

でもこの気持ちは他人に理解してもらえません。

 

本当に聞こえないのです。

 

故意に聞こえないフリをしているわけではありません。

 

でも会話を必要とする職場では、難聴を理解してもらえませんでした。

 

無視していると思われた

返事をしなさいと、上司に注意された

質問の答えになっていないと指摘される

人の話しを聞いているのかと怒られた

天然・おバカキャラ的な扱いを受ける

陰口を言われ、いじめの対象になる

 

どんなにまじめに仕事をしていても、会話を必要とする職場では理解してもらえない現状があります。

 

やり場のないこの怒りと気持ちは自分にぶつけるしかないのです。

 

どうして私は障害をもってしまったのだろうかと悔しい思いを背負いながら、できる仕事をかけもって転々と働いているのです。

 

私はハンデを背負って、働き続けるしか方法がないのでしょうか?

 

こんな悲痛な叫びを察した夫が、私に宛てた一通の手紙があります。

 

夫は、一通の手紙で私に提案してきたのです。

 

 

 

Chapter 2

 

妻へのオファー

 

ここからは夫である私が、妻に宛てた手紙の内容です。

 

私は妻に、次の手紙を書きました。

シンクロ率レター

難聴だから仕事が選べないと悔しい思いをしている妻へ

 

 


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