私は健聴者ですが妻は中途失聴した難聴者です。
23年間、一緒にいて難聴者やろう者の
ことがよくわかるようになりました。
そのなかで難聴は遺伝も関係することが
わかったのです。
私の妻を例に少し
お話しさせていただきます。
妻の家計は両親がろう者です。
2級の障害者になります。
言葉は発しますが
自分の声も聞こえていないので
発音がおかしく理解できないことも
よくあります。
2人とも幼少期から耳が聞こえないため
ろう学校に通い、ろう者として社会で
生活するために勉強をしました。
会話はおもに手話を使いますが
私は手話ができませんので
大事なことは筆談でコミュニケーション
をしています。
またろう者の義母は相手の口の動きで言葉を読みとる口話が少しできます。大きな口パクでゆっくり話すと簡単な会話ができることがあります。
このような耳の不自由な家族と一緒に暮らすようになって私にも知らなかった世界が少し見えてくるようになりました。
義母はろう者なので
ろう者の友人が遊びに来ます。
ここで気付いたことがあります。
ほとんどのろう者が夫婦とも聞こえません。
でもその子供たちは健聴者が多いのです。
妻の2つ年下の弟も健聴者です。
両親がろう者であっても生まれてくる
子供がはじめから耳に障害が
あるとは限らないのです。
はじめからは遺伝しないことが
多いのだと思います。
妻は完全に失聴はしていませんが徐々に
聞こえが悪くなっていき30代後半で
完全な難聴者になってしまいました。
中途失聴という形です。
私が考えるには100%とは言えずとも
妻の耳には障害をつくる親の遺伝子が
あるのだと思います。
突然変異ではないと思うのです。
遺伝性難聴といいます。
そして娘も耳が弱く水がたまり聞こえが悪くなることから高校生まで、かかりつけ医へ定期健診に行っていました。妻も耳の障害が娘に遺伝するのではと不安を感じていたのでしょう。しかし現在、娘は成長しても症状が悪くなることはなく楽しそうに大学生活を送っています。(今のところは)
個人的な見解では難聴は
遺伝することもあり得ると思うのです。
カテゴリ:難聴者の現状と不安